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●少子化問題
少子化とは、社会全体における子供の割合が減少する現象のことを指していいます。
「少子化」という言葉自体は、1992年度の国民生活白書で使われたことで広まったものです。少子化は大きな社会問題。単に人口が減少するだけならまだいいのですが、少子化によって世代間の人口のバランスが崩れるようなことがあると、様々な問題が起こってきます。
実際、現代の日本で生じている少子化においては、社会全体の老人の割合が増え、逆に働き盛りの子供を生み育てる世代がどんどん減っています。いわゆる「少子高齢化」ですね。これでは社会を支えることも老人の面倒を見ることも困難になり、さらに人口そのものも減ってゆきます。たとえば年金も含め「高齢者一人を高齢者以外の人が何人で支えるか」という問題に関して言うと、1950年の時点で19.2人であったのが、その後どんどん減って、2008年では何と3.5人だということです。このことからも、日本の少子化の深刻さがうかがえます。
●少子化の進行
少子化問題については、最近よくニュースなどで取り沙汰されていますが、実は少子化問題は今に始まったことではありません。
少子化の傾向は、実は戦前から始まっていました。ただし戦時中に国民が思うように子供をもうけることができなかったことで、戦後にベビーブームが到来。1947年の合計特殊出生率(1人の女性が一生の間に産む子供の数)は、実に4.54人。その後もベビーブームほどではないにせよ、出生率は2.13前後で安定しますが、1973年の第二次ベビーブームを最後に減少し続け、2005年に至っては1.26人にまで落ち込みます。
社会の人口バランスを見るには、合計特殊出生率そのものではなく「人口置換水準」(人口が長期にわたり安定的に維持される出生率)が重要となります。国連によると人口置換水準は2.1とされていますから、1970年代から既に深刻な少子化が始まっていたと見て間違いないでしょう。
●少子化の原因
少子化の解決のためには、まず少子化の原因を知り、それを取り除かねばなりません。
少子化の原因とは一体何でしょうか。少子化の原因と一言で言っても、それは複数がからみあっています。
現代の日本の少子化の主な原因と考えられているのは、以下のようなものです。
・日本人のライフスタイルの多様化による未婚者や未産女性の増加(子育てよりも自分の人生を楽しみたい人が増えた)
・晩婚化および晩産化による出産数の低下
・出産や子育てが女性の自立の妨げになる(保育施設や育児支援制度の不備)ための各家庭での出産の抑制
・長引く不況による子育て世代の経済力の低下
・子育て世代の長時間労働
・離婚率の増加
・その他、安心して子供を生み育てられる環境が得られない
少子化において、特に経済的な原因は深刻です。子供を育てるためには多額のお金がかかるので、単に「子供が好き」「子供が欲しい」では子供をもうけられません。現代の日本は、よほど裕福でない限り、安心して子供を育てられない世の中だと言えるでしょう。
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